栄養素の勉強をして、脂質の複雑さに個人的には気が遠くなりました。
体に悪いと思われたり、積極的に摂るべきと注目されたり…
脂について質問を受けることもよくありますが、脂の概念に混乱なさっている方は多くいる印象。
そして説明する難しさ…っ!
これは私だけかもしれませんが…
この機会に、私も脂質を整理してみたいと思います☆
まずはザックリと!脂質とは?
脂質は何か、と答えるとしたら。
細胞膜や核酸、神経組織などの主要な構成成分であること。
そして主要なエネルギー源であること。
この2つが言えると思います。
脂質の1gあたり約9kcalのエネルギーを生み出します。
糖質やタンパク質は約4kcalなので、脂質は特徴的と言えるかも☆
あとは、ビタミンAやD、E、Kといった脂溶性ビタミン、それからカロテノイドの吸収を助けるという特徴も☆
これらの成分は油脂に溶ける性質があるので、脂質と一緒に体内に吸収されるんです(^^)
気になり摂り過ぎについて…
脂質を摂り過ぎてしまうと、エネルギーの取り過ぎに繋がり、肥満や脂質異常症の原因になります。
これはみんなよく知ってて、だからアブラ摂り過ぎ注意してるんだよね〜☆
じゃあ逆に不足してしまったら??
脂質はエネルギーが最も高い栄養素なので、不足しちゃうとエネルギー不足になりますっ!
なんか単純(^^;)
それと、脂溶性のビタミンの吸収が悪くなってしまうことで、肌荒れや便秘などを起こしやすくなっちゃう…!!!
舞台本番前に太りたくないからと、異常に脂質を避けたりなんかしたら、パフォーマンスのエネルギー落ちちゃったり、お肌がボロボロでステージに立つことになっちゃうかもよ?!
糖質の記事で、一日に必要なエネルギーのうち50%〜65%くらいを糖質から、とお伝えしましたね☆
参加までに、エネルギーの20%〜30%を脂質から摂るのが良いそう☆
さて、脂質が複雑とお伝えしましたが…
脂質には分類があります!
出たーっ!!
まずはざっくりと…
- 中性脂肪
- 脂肪酸
- コレステロール
- リン脂質
ですね☆
よく聞く中性脂肪とは
中性脂肪ってよく聞くけど…
「それって何??」
って聞かれたら、さらっと答えられなくないですか?
私はそうだった(^^;)
中性脂肪はトリグリセライドとか、トリグリセリドとかって言われて、血液検査の数値とかでも出てくるよね。TGって書いてるのがソレ☆
グリセリン+脂肪酸=中性脂肪
グリセリンと脂肪酸が結びついて中性を示すので中性脂肪って言うんだって。
もっと細かく言うと、トリグリセライドじゃないのがあったり、脂肪酸によって室温で固体だったり液体だったりして、狭い言い方では固体の方を中性脂肪と呼んだりとか、中性脂肪と言って何を指すのかの幅はあるよう。
主な働きとしては、まずエネルギー源になること。
そして、体温を一定に保ち、臓器などを守ること。
脂質を健康に役立てるなら、量と質に気をつけることが大事!
中性脂肪に含まれる脂肪酸の種類によって、体内での働きや代謝の仕方が異なるので、アブラの質を決める脂肪酸は注目の存在です!
脂肪酸がこれほど複雑とは…!
脂質の勉強をした時、上記で書いた分類だけでもワケ分かんなくなったのに、この脂肪酸というものがそんなもんじゃなく複雑でもうクラクラしました…!(*_*)
ではその脂肪酸についてまとめていきましょう…!
ちょっと気が重い…(^^;)
まずですね、簡単に脂肪酸の主な働きを申しますと…
エネルギー源になることと、細胞膜の構成成分になること!
で、その脂肪酸がなんで複雑なのかと言うと、炭素鎖の長さと二重結合の有無、二重結合の位置によって、様々な種類に分類されるからです…っ!!
もうねこの時点で気が遠くなる(笑)
まずは炭素鎖の長さで脂肪酸を分けると…
- 短鎖脂肪酸→炭素数6以下
- 中鎖脂肪酸→炭素数8〜12
- 長鎖脂肪酸→炭素数14以上
と分けられます。
で、二重結合の有無で分けると…
- 飽和脂肪酸→二重結合無し
- 不飽和脂肪酸→炭素同士の二重結合あり
となりまして、不飽和脂肪酸の中でさらに二重結合の数で分けると…
- 一価不飽和脂肪酸(オメガ9脂肪酸)→結合1個
- 多価不飽和脂肪酸→結合2個以上
そしてこの多価不飽和脂肪酸の中で結合の位置で分けると…
- オメガ6脂肪酸→最初の二重結合が6番目
- オメガ3脂肪酸→最初の二重結合が3番目
すんごい枝分かれしてきましたね…!ふぅ!
どうですか、複雑でしょ?!
とりあえず分類してみましたが、オメガ脂肪酸という名前が出てくると、興味ある人が多いのではないでしょうか?
確かに健康を考えてアブラを考えるなら、このあたりはとても重要になってきます!
ということで!飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸については、新たな記事で詳細を扱います☆
コレステロール
これも血液検査で多くの人が気にしてるところだよね。
主な働きはというと…
細胞膜の構成成分になります!
それからホルモンの材料になります!
そして胆汁酸の材料になります!
血液検査でコレステロールが高いとお悩みの方が多いですし、コレステロールって聞くと悪いイメージが持たれがちですが…
コレステロールは全身にあるすべての細胞膜の構成成分なので、コレステロールがないと細胞が崩れてしまいます!!
こんな大事なコレステロールですので、これもまた別記事にまとめたいと思います。
ちなみに、血液のコレステロールや食事でいうコレステロールで混乱する人も多いかと思います。
私もそうでした。
このあたりもその別記事で書きます☆
リン脂質
リン脂質はですね、主な働きとしては…
これも細胞膜の構成成分になります。
あと、中性脂肪やコレステロールを血液や胆汁に馴染ませて運搬もしてくれます。
…
え!それだけ!?
いやいや、リン脂質もとても素晴らしいもので、私も注目しているんですが、個人的イメージとして、アブラのジャンルで扱うより、他の体内の働きの話題で詳しく触れることになるかと思うので、アブラの記事ではとりあえずこのくらいで良いかなと…(^^;)
リン脂質は水と油を馴染ませるような素晴らしい特技をお持ちなんですよ♫
この記事のまとめ
まずはこの記事では、ざっくりとしたところでアブラってどんなものなのか、というお話と、アブラには複雑な分類があることをお伝えしました☆
食事でアブラを意識していくならもう少し知っていたい脂肪酸についてとコレステロールについては、また別記事で取り上げます(^^)
まずはここでは、アブラの大切さと、アブラにはこんな分け方があるんだなっていうのが伝われば、と思っています☆
それではまた(^O^)/
コメント
[…] […]