コレステロールっていうと、私は血液検査の数値のイメージが強かったです。
でも食べ物でコレステロールを控えるように、とか言われるし、コレステロールの存在ってなんなのって、意味分からん状態でした。
「血液検査のコレステロールと食べ物のコレステロールって同じものなの?違うの?」という質問を受けたこともあります。
この記事で整理してみたいと思います!
コレステロールの働き
コレステロールとは、ズバリ全身にある全ての細胞膜の構成成分です!
コレステロールがないと…細胞は崩れてしまいますっ!!
めっちゃ重要!!!(゚o゚;;
体内での働きを、4つに分けてご案内します(^^)
その1☆細胞膜をつくる!!
すべての細胞の細胞膜に存在し、膜の流動性を調節します。
コレステロールがいかに体に必須なものかがこれで分かりますね!
その2☆胆汁酸をつくる!!
脂質の消化に不可欠な胆汁酸の材料であり、脂質を溶けやすくするとともに膵臓から出る脂質の消化酵素を活性化して、脂質の消化吸収を助けています。
消化吸収にも関わるのか(゚Д゚)
その3☆ホルモンをつくる!!
副腎皮質がつくるホルモンや男性ホルモンのアンドロゲン、女性ホルモンのエストロゲン、黄体ホルモンのプロゲステロンなどをつくります。
え、これもめっちゃ重要じゃないっ!!
その4☆ビタミンDをつくる!!
皮膚に存在するコレステロールがビタミンDの材料となり、これが日光に当たると皮膚でビタミンDがつくられます。
日に当たってビタミンDが作られるってのはよく知られてるけど、コレステロールが材料だったんだね!!
コレステロールの摂取について…
まずは多く含む食品を確認しておこう☆
卵が多いってのは有名かな。
あとはレバーなど肉類、いわし、うなぎ、すじこ、たらこなど魚介類も。
ちなみにレバーの中では
鶏 > 豚 > 牛
って感じです。
植物性食品にはほぼ含まれません!
では摂り過ぎた場合はどうなる??
血中コレステロール値が上がる原因になります!
脂質異常症とか動脈硬化などの生活習慣病が恐いですねぇ…
ただし!血中コレステロール上昇の影響は、コレステロールによるものだけではないので注意してね☆
じゃあ逆に不足したら??
低コレステロール血症は脳出血などの病気を誘発する可能性がある、と言われています。
が!コレステロールは体内で合成できるので、通常不足することはありません☆
ということで、摂り過ぎの方が心配なので、コレステロールの体内への吸収を抑える食物繊維と合わせて摂りましょう♫
特に水溶性食物繊維はその作用が強いようですよ(^^)
検査数値?食べ物?
冒頭で話しました「血液検査のコレステロールと食べ物のコレステロールって同じものなの?違うの?」というご質問。
結論から言うと、血中コレステロールと食事性コレステロール、これは同じとは言えません。
コレステロールは体内を単独で移動できないため、ほかの脂質やタンパク質と結合して血中を移動します。
つまり血中コレステロールの一部が食事性コレステロールという構造☆
先ほど、コレステロールは体内で合成できるので基本不足はしない、とお伝えしましたね(^^)
コレステロールを多く摂取すると肝臓でのコレステロール合成は減少し、逆に少なく摂取するとコレステロール合成は増加し、全身への補給が一定に保たれるようにフィードバック機構が働くんです☆
人間の体ってすごい!
全身の細胞に運ばれるコレステロールは、
70〜80%→体内で合成
20〜30%→食事性コレステロール
という感じなんですって。
ちなみに一日に合成される量は…
体重1kg当たり12〜13mg☆
例えば体重50kgの人で600〜650mg、毎日体内で合成されてることになります。
ということで…
血中コレステロール=体内で合成されたコレステロール+食事性コレステロール
ということですっ☆
したがって、血中コレステロールと食事性コレステロールは全く同一の物質ではない、と言えます。
まとめ
コレステロールは細胞膜やホルモンをつくるなど、人体には必須の成分!
でも体内で合成できるので不足は基本心配無用☆
それよりも摂り過ぎによる生活習慣病の方が注意!!
高コレステロール値を上げる飽和脂肪酸を減らしたり、血中コレステロールを排せつする食物繊維を積極的に摂取したりするなどして血中脂質全体のバランスを整え、動脈硬化を予防する食事が大切です!
普段の食事のバランスを意識しよう(^^)
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